エラを小さくしたり、顔のしわを取ったり、はたまたふくらはぎを美脚にしたりと、美容整形外科ではボトックスを使った治療が幅広く用意されています。とくに大きな副作用もなく、たった1つ薬で色々な施術に対応できるのは、ボトックスが筋肉に作用する力を持っているからです。基本的に筋肉は、アセチルコリンが運んでくれる脳の命令通りに動きますが、ボトックスはその伝達物質を分泌させないように働きます。そのためボトックスを打った筋肉は、薬が効いている期間、脳が命令を出ても動かなくなるのです。また、筋肉は使う度に強化されて太くなりますが、使用しなければ細くなる特性を持っています。なので、顔のエラを太らせている筋肉に打てば、エラが痩せて小顔に見えるという仕組みです。同様に、発達したふくらはぎの筋肉へ注射すれば、筋肉質の脚も柔らかな印象になります。そして顔のしわ取り治療では、笑った時のしわや怒った時のしわなど、該当する表情筋に打つことでしわの発生を防げるのです。ただし注入量が多ければ表情が固くなるといった副作用も生じるため、施術前に医師が診察を行い、各患者に合わせた注入量を診断してくれます。
リーズナブルな物から高品質な製品まで、ボトックスには種類もありますが、優れた効き目を狙うなら上質な製品を指定しましょう。とくにおすすめなのがラベルに日本国旗が印刷されているボトックスであり、これは厚労省が認めた印のため、副作用の点からも信頼が置ける製品です。純度が高いので美容効果も高く、そのうえ効き目の持続期間も低価格品より総じて長くなっています。またこのボトックスは、注入部位に定着しやすい特性を持っていることもポイントです。注入施術は改善して欲しい所に薬が留まってこそ、理想的な美容効果を発揮しますから無視できません。筋肉の動きを抑制する薬だけに、関係ない部分へ流れ出れば副作用になる可能性もあるため、注入薬選びでは留意しておきたいところです。さらに、ボトックスは効き目が切れる時期に続けて注入することで、引き続き美容効果が得られるようになっています。ですが不純物の多い製品では体に抵抗力がつき、その後の治療効果が薄れる場合もあるとされているのです。しかし高純度製品なら、適切に治療間隔を空けている限り、体に抗体ができるといった副作用もそれほど気にせずに済みます。